中小企業において、従業員の離職率が高い現状に頭を悩ませている経営者の方は多いです。
他にも、社内に一体感や活気がない、企業としての判断基準がなく評価やマネジメントに一貫性がない、志を同じくする人材を見つけて定着させることができない、といった内部の経営課題を、どう解決すればよいか道筋が見えないまま、日々を過ごしてはいないでしょうか。
こうした経営上の問題は、組織のビジョンが社員と共有されていないことが原因である可能性があります。
なぜ「ビジョンの共有」が重要なのか？
実は、経営者が思っている以上に、社員にはビジョンは伝わっていません。
「会社がどこを目指しているのか？」
「社長は何を考えているのか？」
「社長や幹部や上司の言っている事が違う」
正しくビジョンが共有されていない組織の中では、社員は常に心の中で小さな疑問を抱えているものです。
そして、このような社員の混乱や不満は、社員のモチベーションを下げ、会社の成長への団結や意欲を阻害することになります。
実際、ビジョンが共有されていないために、企業が伸び悩んでいるケースは少なくありません。
逆に言えば、ビジョンを明確にし、社員とのコミュニケーションを徹底することが「会社の成長」と「社員の成長」の双方につながるということでもあります。
参考：社員主導で経営理念を刷新。「変わろう、変えよう！」と呼びかける社長が語った組織の変え方
上記の記事では、困難な状況を皆で乗り越えていくためには全社で同じ理念を共有することがとても重要であるという気づきを行動に変えたことが書かれています。
どうすれば同じビジョンを共有できるのか。
ビジョンを明文化し、社員に伝え抜く努力が必要です。
それでは、どのようにして社員とビジョンを共有していけばよいのでしょう。
経営計画書でビジョンを共有する
そのために必要なものが「経営計画書」です。
安定した企業成長を実現するためには、自社の経営課題を客観的に把握し、中長期的な目標を設定し、その達成に向けた市場動向や社会環境の変化を多面的に予測し、具体的な行動計画に落とし込み、日々実行していくことが必要です。
「経営計画書」は、会社のビジョンと行動を文書化し、経営陣だけでなく、会社の全従業員が理解・共有することで、効率的に目標を達成することができます。
特に、リスクを事前に回避するための対策を講じることが重要です。経営計画が明確でないと、景気や技術の進歩による市場の変化に適切に対応できず、経営が不安定になる可能性があります。
企業経営においては、会社の進むべき方向を示す計画（中期・各期）が重要です。
計画は、PDCAのサイクルによって見直され、改訂されます。
経営計画書を作成するメリットとは？
企業が競争に勝ち抜き、企業を取り巻く環境の中で変化する顧客ニーズに対応しながら着実に成長し続けるためには、経営計画書は不可欠です。
経営計画書は、現在と将来の課題を多面的に分析し、目標達成のための戦略・戦術を記したものです。
この計画は、将来、どこに、いつ、どのように向かうべきか、経営者の指針となるものです。
(1) 企業が向かう方向とプロセスを明確にし、必要に応じて修正することができる。
(2)目標の達成と、そのための戦略・戦術が明確になる。
(3) 経営計画によって会社の課題が明確になり、社員と一致して効果が期待できる行動をとることができるようになる。
(4）経営を経営資源（ヒト・モノ・カネ・情報）の側面から見ることができ、必要な投資の時期、目的、金額などが事前に明確になる。
(5) 目標達成の可能性を高めることができる。
(6) 適切なタイミングでレビュー（批評と検証）とフォローアップを行うことができる。
7日間で成果の出る経営計画書を完成させる
現場改善や業務改善、人材採用・育成など、あらゆる業種・業態に役立つノウハウが経営計画書には盛り込まれているため、継続的に成果を出すことができます。
経営計画書でどのような課題が解決できるのか、どの様なポイントで経営計画書を作ったらいいのか？
1Dayスクールでは、経営者が知っておきたいその仕組みをお伝えしています。
経営計画書の作成にお悩みの方に大変ご好評をいただいております。