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ファブレス経営は新産業の創出に適した企業の形。メリットとデメリットを考える。

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事業計画

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目次

ファブレス経営とは?

ファブレス経営とは、製造や組み立ての工場などの生産拠点や設備を自社で持たず、独自に企画・開発した製品の製造を外部企業に委託して販売やブランディングに専念する企業形態のことです。「ファブレス」はファブ(工場)を持たない企業 – fabrication facility less – という意味を指し、シリコンバレーで誕生した経営手法と言われています。

製造業は一般的に自社工場を持ちますが、資本や先行投資が必要な部分を外部委託することで、自社製品の企画・開発やブランド力の活用が可能になります。また、市場の変化に対応しやすいという側面もあります。

実は、私たちが毎日触れているスマートフォンのメーカーも、今着ている洋服も、休日に家族で楽しむゲームのクリエイターも、ファブレス経営によって生み出されたものなのです。

OEMやアウトソーシングとの違い

ファブレス経営はOEMやアウトソーシングと概念が似ていそうですが、どのような点が異なるのでしょうか。OEMは、自社で製造した製品をサービス名やフロント部分の構成だけを変えて他社に提供することで、提供された方の資産にはなりません。

また、アウトソーシングは都合の良い部分を単品で外注する方法のことです。製造に限らず、委託します。

ファブレス経営は相互発展を前提とした継続的な補完関係のことを定義としています。

ファブレス経営を導入している著名な企業

ファブレス経営を理解するには、著名な企業がどのように導入しているかを知ることが近道です。代表的な4つの企業を見ていきましょう。

ユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)

ユニクロは、衣料品の分野でファブレス経営に成功しています。商品の企画・デザインだけでなく、素材調達から販売までを一貫して行っていますが、商品を製造する工場は、中国をはじめ、アジア中心に各国企業に委託しています。2017年にはサプライチェーンの透明性の確保のため、主要取引先縫製工場のリストを公開しました。

Apple

世界中を席巻するスマートフォン「iPhone」を販売しているApple社もファブレス経営を導入しています。スマートフォンの端末はアメリカで開発しているものではなく、それぞれのパーツの時点から各国の生産拠点を分けていることはよく知られています。セキュリティ上情報は制限されていますが、そのなかには日本の街工場が入っているという話も有名です。

キーエンス

日本一の平均年収額を誇るキーエンスも、ファブレス経営を導入しています。センサ・測定機器メーカーの同社ですが、センサの組み立てや加工は外部委託し、検出や回路設計などの部分に注力しています。

同社を語るうえで欠かせないのが営業力です。代理店などを挟まず、自社の営業が現場主義で直接営業を行うことで改善・次の開発に生かしています。

任天堂

市場変化に対応しやすいという面で特化しているのが任天堂です。ゲームメーカーというブランドはあれど、多様化している機器に対応すると整備コストが割高になります。そこで生産ラインを外部に持つことによって、新製品の開発が容易になります。

ファブレス経営のメリットとデメリット

続いて、ファブレス経営のメリットとデメリットについて見ていきます。

ファブレス経営のメリット

先行投資が少ない

ファブレス経営を推進することで先行投資を抑えられます。新規事業を展開するためには大規模な設備投資や人件費、設備の維持費が必要です。これらを外部に委託することで資金の先行投資リスクを抑制することができます。

市場の変化に柔軟に対応できる

新規サービスを提供する際はまず試験的に展開し、本展開に移っても問題ないという確証を得てから広告宣伝費をかけます。ファブレス経営はマーケティング部分に注力しているため、早い段階で展開しシェアを獲得することが可能です。また反対に、先行投資のリスクが無いため早い段階の徹底判断も可能です。

ファブレス経営のデメリット

メリットの一方で、ファブレス経営にはデメリットもあります。

生産管理・品質管理が難しい

相互補完関係とはいえ、別の会社なので生産管理や品質管理の共有はとても難しいです。経営陣はメリットを感じていても、現場までその理念が共有されていないこともあり、提供するサービスの品質に悪影響をおよぼす可能性もあります。

企業秘密の漏洩リスクがある

ファブリス経営のデメリットとして、最も強いのがこの漏洩リスクです。ファブレス経営の開始において秘密保持契約は締結しますが、外部に漏洩するリスクがゼロとは言い切れません。また何らかの理由で双方関係が崩れたときがリスクがもっとも高いです。ファブレス経営で入手した情報は、競合他社にとって垂涎の的です。秘密保持契約では包括していない技術、ノウハウの応用などを考えると、片方から一方的に契約を終了するのは十分なリスクがあるといえるでしょう。

ファブレス経営の鍵を握るファウンドリとは?

ファブレス経営の鍵を握るのが、「ファウンドリ」です。ファブレス企業が所有しない生産ラインや工場所有、保守を担う企業のことです。第一印象だとファブレス経営のメーカーに低価値の部分を押し付けられている印象も持ちますが、実体は異なります。営業やブランディングに時間を割かなくて済むほか、本来は社外秘のはずのノウハウや技術を手に入れることができます。

ファウンドリはファブレスメーカーと繋がり安定収益を実現できる

ファウンドリはファブレス企業と繋がることで大きなメリットがあるのです。当然ですがファブレス企業にとってファブレスは安ければいいものではなく、高い品質を要求します。ファウンドリにとってはそれが競合企業を寄せ付けない排他性に繋がり、継続した関係を築くことができます。

ファウンドリは生産コストを抑えられる台湾や東南アジアなどを中心に展開しています。グローバルやファブレス経営メーカーと繋がることで海外資金も入ってきやすく、国にとってもメリットがあります。日本はどちらかというとこれまでファブレス経営の担い手でしたが、中国やインドの対応により柔軟にファウンドリを担う場面も増えてくるのではないでしょうか。

これからファブレス経営はどうなるか

これからのファブレス経営はどうなるのでしょうか。まずファウンドリはこれまでのアジアから経済発展にともない、アフリカや東ヨーロッパに伸びていくことが考えられます。これまでよりも特定のファブレス経営メーカーと特定のファウンドリが繋がる構図になるでしょう。ただ東ヨーロッパは戦争中で(2022年現在)、カントリーリスクがあるので、経済にどう影響するかは見通す必要があります。

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