銀行融資をスムーズに受けるためには、財務数値だけでは不十分です。銀行から「この会社は安心して取引できる」と評価されるためには、経営者としての姿勢や会社の運営体制、情報公開の方法まで含めた総合的な信頼づくりが必要です。
その中心となるのが経営計画書です。経営計画書は社内用の資料ではなく、銀行が企業の未来を判断するための重要な情報源になります。使い方次第で銀行との関係性を大きく変える力があります。
特に銀行に信頼される会社が実践しているのが、次の三つの取り組みです。
- 経営計画発表会に金融機関を招待する
- 経営計画書を銀行へ配布する
- 銀行へ定期訪問し、状況と方針を伝える
これらの取り組みは、銀行が求める「数字」と「会社の姿勢」を継続的に伝えるための重要な仕組みです。日常的に情報を共有している会社ほど、銀行から高く評価されます。
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経営計画発表会は経営計画書のキックオフであり、銀行に会社の姿勢を示す場

経営計画発表会は、期首のスタートを全社員と共有する大切な場です。ここに銀行の支店長を招くことで、数字だけでは伝わらない会社の実態を見てもらうことができます。
支店長を長時間招ける唯一の機会
普段、支店長とじっくり話す時間を確保することは難しいですが、経営計画発表会であれば数時間にわたって会社を見てもらえます。会社の文化、社員の姿勢、経営者の考え方が最も伝わる貴重なタイミングです。
銀行が発表会で注目しているポイントは次のとおりです。
- 社長が本音で語っているか
- 社員が真剣に耳を傾けているか
- 発表内容に一体感があるか
- 職責が低い社員まで方針が浸透しているか
こうした姿は、通常の銀行訪問では伝えることができません。経営計画発表会だからこそ、会社全体の「姿勢」が伝わり、銀行の信頼につながります。
経営計画発表会は経営計画書のキックオフ
経営計画発表会は、経営計画書の中身が実現しているかを組織として確認する場であり、同時に金融機関にアピールする場でもあります。
経営計画書を「仏」とするなら、経営計画発表会は「魂を入れる儀式」です。
社長自身が、社員・金融機関・来賓の前で、自分の言葉で方針や数字を語ることで、経営計画書は初めて生きたものになります。
社員の意識を変える工夫
発表会は社内では行わず、ホテルやホールなど特別な場所で実施します。私服や作業着ではなく、ビジネスにふさわしい服装で臨むことで、社員が「普段とは違う場であり、会社として重要な時間である」と理解できます。
- 社内の会議室で開催しない
- 社員は私服や作業着では参加しない
- 非日常を演出し、社員の意識を切り替える
- 会場はホテルが理想(状況に応じて公的施設でも可)
- 白いテーブルクロスを用いる
- 定刻に始まり、定刻に終わる
- 当日は必ずリハーサルを行う
この環境づくりが、社員の緊張感を生み、銀行にも「組織として引き締まっている会社」という印象を与えます。
金融機関を味方につけるチャンス
- 支店長に数時間しっかり会社を理解してもらえる
- 発表会後の銀行訪問で話が通じやすくなる
- 会社の文化と姿勢を直接見てもらえる
経営計画発表会を通じて得た信頼は、銀行融資にも良い影響をもたらします。
経営計画書を銀行へ配布することで、融資判断に必要な材料を提供する
銀行は経営者の熱意だけで融資を決めるわけではありません。最終判断を左右するのは、数字で示された計画です。経営計画書を銀行へ渡すことで、融資判断に必要な情報が揃い、銀行が安心できます。
銀行が評価しやすい経営計画書の内容には、次のようなものがあります。
- 今後の売上計画・利益計画
- 借入金の使い道と回収の見通し
- 返済計画と返済原資になるキャッシュフロー
- 1年から5年先までの財務見通し
- 具体的な行動計画
経営計画書は、会社の未来像を数字で示す資料です。数字で示されていることは、銀行にとって非常に重要です。将来の返済能力がイメージできれば、銀行は融資を前向きに考えやすくなります。
銀行へ定期訪問し、継続的な信頼関係を築く
多くの会社は融資が必要な時だけ銀行に行きます。しかし、銀行から高く評価される会社は、必要のない時こそ積極的に訪問し、情報を届けています。
定期訪問で伝えるべき内容は次のとおりです。
- 経営計画書の進捗状況
- 借入金の使い道と成果
- 今後の方針や投資計画
良いときも悪いときも状況を共有していれば、銀行は「誠実で情報開示が適切な会社」と判断します。この継続が信頼を生み、銀行の中であなたの会社の評価が高まっていきます。
定期訪問を続けることで生まれるメリットには次があります。
- 無担保や長期の融資が通りやすくなる
- 金利や条件面で優遇されやすくなる
- 必要なときに資金提案を受けやすくなる
- 支店内で特別に評価される企業(いわゆる支店長銘柄)に近づく
経営計画書を定期訪問と組み合わせることで、銀行が最も理解しやすい会社になります。これが融資を有利にするための本質的な取り組みです。
まとめ:経営計画書は銀行融資を引き寄せる強力な武器
経営計画書は社内だけの資料ではありません。銀行に未来を伝え、信用を得るための武器です。
銀行から選ばれる会社になるためには次の三つが重要です。
- 経営計画発表会に支店長を招く
- 経営計画書を銀行に配布する
- 銀行に定期訪問し情報を伝える
この三つを継続的に実践している会社ほど、銀行から「安心して貸せる会社」として認識されます。経営計画書を軸にした取り組みは、銀行融資を有利に進めたい会社にとって欠かせない行動です。
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