弊社では、全部署で毎朝30分の環境整備という活動をしています。
「環境整備」とは、その言葉の通り、環境を整えることです。
そして、私たちの会社では、社員教育として仕事の基準として「環境整備」をすべての基本としています。
なぜか。
「環境整備」と「経営計画書」の2軸によって、会社を成長させてきたといっても過言ではないからです。
なぜ環境整備が必要なのか?
環境整備の基本
「なんでそんな面倒なことしなければいけないの?」
これが、社員の最初の率直な気持ちでしょう。
でもまずはやらせることです。そしてやらせることの本当の意味を理解してもらうことです。
本当の意味って?
環境整備を行うことで、仕事のやり方や考え方も整理することができます。
- 社員が働きやすい環境
- お客様が喜んでくれる環境
- 利益につながる環境
が作られます。
とはいえ、言葉で説明されるだけでは、すぐに納得できませんでした。
「心より出でて形に入り、形より出でて心に入る」
これは、世阿弥の「風姿花伝」の中に出てくる言葉です。
形ができていないと、心に入ってこない。
まず、形を作らなければならない。
形⇒心に至ってこそ、表現者になれる。
というような意味ですが、仕事も同じです。
形をまずつくり(環境の整備を毎日行い)、心に至る(仕事のやり方、考え方に気づく習慣を身につける)、
これを全社員が行えるように環境整備に力を入れています。
しかし、ただ掃除をすればいいというわけではありません。
まずは、「整理」と「整頓」の違いを理解させます。
整理と整頓
整理とはなにか?
弊社では「整理」とは「いらない物を捨てること」としています。
言葉についての認識も環境整備に繋がります。
いる物といらない物を明確にし最小必要限度までとにかく捨てます。
ここで大事なのは「確実に捨てる」ということです。
「これはいつか使えそうだから物置に取っておこう。」
「これは家に持って帰って使おう!ラッキー!」
というのは良くないパターンです。
まだ使えそうな物を捨てると
「勿体ない」
という思いをします。
そして次は無駄なものは買わなくなります。
整頓とはなにか?
私たちの会社では、「整頓」は「置場を決め、名前と個数を表示して管理すること」としています。
これも、先ほど説明した「整理」と同様、社内の言葉で共通認識となっています。
整理整頓は、モノだけではなく、考え方や情報、さらには人事にまで及びます。
整理整頓のレベルが会社のレベルといっても過言ではありません。
環境整備を会社の利益につなげるために行うこと
環境整備を必ずチェックする
当社では、月に一度、社長が幹部を率いて各拠点の環境整備点検を行っています。
チェックする箇所と基準を明確にし、チェックシートを使用します。
点検日に向けて、社員が環境整備を行います。
点検日はすべて経営計画書の年間スケジュールに設定されており、明確に定義されています。
評価システムに連動する
環境整備の点検には、点数をつけています。
満点は120点であり、点数は評価システムと連動しています。
直近3回の合計点数が350点以上のチームには、食事会の補助金を支給するなど、社員が取り組むような仕組みにしています。
環境整備の目的を明確にする
弊社では環境整備についての方針を経営計画書で全て明確にしています。
決して抜き打ちでやらないというのも大切なことです。
環境整備を行うことで社員が育ち結果として利益が生まれるようになります。
「環境整備」と「経営計画書」で会社を成長させます
経営計画書を使い、勉強会の中で「なぜ環境整備が大事なのか」を根気強く説明してもらい、日々の中で環境整備を続けたことで、
- 社員が働きやすい環境
- お客様が喜んでくれる環境
- 利益につながる環境
を少しずつ作り上げてきました。
さらに良くしていこうと思っています。